「食品ロス削減の方法は?」日々の暮らしでできる取り組みを紹介 市など主催のセミナー
2026年10月11日 のニュース
まだ食べられるのに捨てられている食品のことを指す「食品ロス」。日本では年間450万トンを超えるという。食品ロスを削減しようと、京都府福知山市内でこのほどセミナーが開かれ、家庭でできる省エネやごみ減量をテーマにした業務をしているひのでやエコライフ研究所=京都市=の主任研究員、大関はるかさんが、日々の暮らしでできる取り組みを紹介した。10月は食品ロス削減月間。
大関さんは、国内の家庭や事業所からの食品ロス量は約461万トンに上り、一人が毎日おにぎり1個(102グラム)を捨てている計算だと説明。世界には栄養不良の状態の人が6・7億人おり、世界の食料援助量は年間250万トンに上るが、日本の食品ロス量はこの倍近くにあたると嘆いた。
家庭から出る食品ロスの内訳は、開封せずにそのまま捨てる「直接廃棄」が43%、「食べ残し」が42%、野菜の皮を厚くむくなどの「過剰除去」が15%あることにも触れた。
では食品ロスをどうやって減らしていくか。
話すことに夢中になって料理が残しがちになる宴会や外食では、3010(さんまるいちまる)運動が効果的だという。これは「最初の30分」と「最後の10分」に、自分の席で料理を楽しみ、食べ残しを減らすというもの。「本当は食べたいのに、誰も食べていないのでどうしようかなという人にとっても食べやすいし、ついおしゃべりに夢中になっている人もきっちり食べられます。幹事さんの一言があるだけで食べ残しが減る」と強調し、声掛けの実践を呼びかけた。
貢献していると思い、値引き品購入
スーパーでは、購入してすぐ食べる場合、商品棚の手前にある商品や消費期限・賞味期限が迫った商品を積極的に選ぶ購買行動「てまえ(手前)どり」を推奨。さらに、スーパーも食品ロスに取り組んでいて、「たくさん作ればいい、たくさん置いてあるのがいいという時代ではなく、ないものはないというスーパーの姿勢をほめてあげてほしい」と話した。
参加者からは「値引き品を買うとき、恥ずかしい気持ちになるが、『食品ロス対策に貢献しています』という気持ちで買い物をしています」「生産者の気持ちを知るため、農業体験や地引き網体験をするのもいいのでは」といった意見が出された。
また大関さんは、家族の人数が少ない場合は、小さいサイズや少量パック、ハーフサイズで買うことも提案。使い残ったニンジンなどの野菜はぬか床に漬けたり、カレーの材料として使用していることを伝えた。
さらに少量の水と塩で野菜を煮る「蒸し煮」と「重ね煮」を紹介。これはふた付きの鍋で蒸す方法で、野菜1種類の「蒸し煮」、2種類以上の野菜を蒸し煮するのが「重ね煮」という。「野菜のうまみがすごく出る。ジャガイモは煮てから皮をむく。うすく皮をむけるので過剰除去が防げます」とメリットを挙げた。
「得意、不得意、好み、価値観などそれぞれ違うが、どれかひとつ楽しく取り組める方法を取り入れてほしい。命をいただいて私たちは生きていて、『いただきます』といっていることを忘れず、食品ロスの問題に取り組んでいけたら」と締めくくった。
セミナーは市、市連合婦人会が主催し、約25人が受講した。
写真(クリックで拡大)=家庭やスーパーでできることなどを話す大関さん








