盆を締めくくる大文字 姫髪山で75回目の丹波送り火

2026年08月18日 のニュース

 京都府福知山市奥野部の姫髪山(標高406メートル)山頂付近に16日夜、「大」の火文字がともされた。盆を締めくくる福知山の風物詩として親しまれる丹波大文字送り火。先祖の霊を送るため、多くの人が大の文字を見上げた。

 姫髪山のふもとの新庄、奥野部両自治会の有志らでつくる丹波大文字保存会(塩見浩会長)、市仏教会(成田大航会長)が共催している。

 1952年から毎年8月16日に実施する伝統行事で、コロナ禍で中止する年もあったが75回目を迎えた。近年は継続のための支援金をクラウドファンディングで募っていて、今年も火文字が浮かび上がった。

 同日夕に営まれた法要で供養した塔婆を火床へと運び、午後8時に点火。市内各寺院では梵鐘を鳴らした。

 猪崎の河川敷付近では、家族らが静かに手を合わせたり、カメラで撮影をしたりして夜空に浮かんだ大文字を見守った。

送り火に先立ち戦没者らを慰霊 厚生会館で法要

 送り火に先立ち、中ノの市厚生会館で丹波大文字法要が執り行われた。戦没者や先祖を慰霊するとともに、13年前の福知山花火大会露店爆発炎上事故で亡くなった3人の冥福を祈った。

 市内の寺院、戦没者遺族、一般市民らが参列。福知山商工会議所の塩見和之会頭は、古里の発展に尽力した先人に感謝の気持ちを表し、「今日、福知山に暮らす私たちが、古里の繁栄を守り継いでいくことが使命」と追悼の言葉を述べた。

 大橋一夫市長は、今年の花火大会が市共催となったことに触れ、「事故の記憶を決して風化させず、二度と同じことを繰り返さないよう、たゆまぬ取り組みを続け、命と暮らしを守る安全安心なまちづくりに力を尽くす」と誓った。

 このあと、市民らが願いを込めて書いた塔婆の供養、僧侶らの読経、参列者の焼香などがあった。

 

写真上(クリックで拡大)=姫髪山に浮かび上がった「大」の火文字(音無瀬橋から撮影)
写真下(クリックで拡大)=厳かに執り行われた法要

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