大呂の天寧寺 薬師堂の屋根が老朽化で修復へ CFで支援呼びかけ
2026年09月10日 のニュース
京都府福知山市大呂、臨済宗妙心寺派・天寧寺(石角周禅住職)の薬師堂の屋根が老朽化し、早急な修復が必要となり、来年から工事に入る予定になっている。しかし、多額の費用が必要で、総代らでつくる同寺薬師堂屋根改修実行委員会(端野学委員長)がクラウドファンディング(CF)で寄付金を募っている。目標金額は1200万円。端野委員長は「先人が築いた遺産を後世に伝えるため、ご支援をお願いします」と話している。
薬師堂は、江戸時代の1794(寛政6)年に建立された府指定文化財。こけら葺きが特徴の仏殿形式で、本尊の薬師如来坐像などが納められている。また天井には雲龍図が描かれ、手をたたくと反響することから「鳴き龍」とも呼ばれ、同寺のシンボル的な建物となっている。
1984(昭和59)年の豪雪で屋根が大規模に損壊したことがあり、青森県のヒバを使ってこけら葺きにするなどの修理が行われた。それから42年が経過し、長年の風雪や気候変動に伴う豪雨も増え、屋根部分が傷んで雨漏りが進行。今は応急処置でしのいでいる状態だが、このまま修復工事をしなければ腐食が進み、建物本体や文化財に影響が及ぶ恐れがあるという。
見積金額は1億円規模
修理に必要な見積金額は1億円近く。工事は来年から2年を予定しているが、高齢化している檀家からの寄進や行政の補助金だけでは賄いきれず、同実行委員会がクラウドファンディングに挑戦することにした。
芳名帳への記載や限定御朱印などの返礼品がある。期限は10月16日午後11時。
地元の人は「子どものころ、学校から帰ると天寧寺で遊んでいました。大人になってからも心のよりどころです」と話す。
石角住職は「檀信徒や参詣者の方々のご厚意で、今日まで守り継ぐことができています。みなさまがつないできていただいた大切な祈りの場を、私たちの世代で途絶えさせるわけにはいきません。次の世代へこの文化財を残すため、ご協力をお願いします」と話している。
CFサイトはレディーフォー。
写真(クリックで拡大)=薬師堂の前で支援を求める実行委員会のメンバー








