境内の樹上で命の営み モリアオガエルが産卵 正明寺の大興寺で/京都府福知山市
2026年05月09日 のニュース
京都府福知山市正明寺、臨済宗南禅寺派・大興寺(有賀祖道住職)の本堂裏手で、モリアオガエルが産卵を始めている。日本では多くのカエルが水中で産卵するのに対し、モリアオガエルは池に張り出した木の枝にメレンゲ状の卵塊を作ることが特徴。静かな境内の一角で、命の営みがしばらく続く。
モリアオガエルは普段は森の樹上で生活していて、この時期になると池まで来てオスがメスを求めて「コッコッコッ」と鳴き声を響かせる。やって来たメスは枝に産卵し受精、ソフトボール大の卵塊を作る。
同寺では、昨年より2週間ほど早い4日に卵塊が高さ約2メートルの樹上に一つ見つかり、7日にはもう一つ増えた。
卵塊には300個以上の卵があり、1週間ほどで孵化したオタマジャクシは池に落ち、40日~50日後にカエルの姿になって森へ帰っていく。
住職になった1988年から38年間、モリアオガエルの保護や観察を続けている有賀住職(65)は「昨年は38個の卵塊が確認できました。カエルになった後、捕食されたりして生き残るのはわずかです。この様子を見ていると、命をつないでいくことと命の大切さが分かってもらえると思います」と話している。
自由に参拝できる。同寺のインスタグラムでは卵塊の様子などを確認できる。
写真(クリックで拡大)=高さ2メートルほどのところに作られた卵塊(8日午前9時ごろ)








