新たな生徒支援を実践 公立大が成美高で、共同研究協定を締結
2026年07月27日 のニュース
対話で寄り添う伴走型
福知山公立大学(川添信介学長)が、東京大学大学院教育研究科と連携して進める教育研究で、京都府福知山市水内の福知山成美高校を実践の場としている。オンラインでの対話などを通して生徒の学習、生活、心理面を総体的にサポートし、一人ひとりの学びと成長に寄り添う「伴走型支援モデル」の構築をめざす。
昨年12月に発足した、同大学院、北近畿内の自治体・大学などが連携し、教育を核とした地域づくりを進めるネットワーク「語り合い学び合いつながり合う自治体教創コンソーシアム」の一環。高校教育での新たな支援の在り方を、実践的に検証することを目的としている。
社会環境の変化やAIの進展など、将来の予測が困難な近年、高校教育では従来の知識習得だけでなく、自ら学び続ける力や自己調整能力が重要となることに着目。身近な人には話せない本音を引き出す「第3の居場所」として対話を日常に組み込み、自己の客観視や心の安定を養い、学力向上へつなげる。
対象の生徒はアカデミーコースの希望者数人で、東京大学教育学部出身の同大学スタッフが、オンラインでの対話を行い、月1回ほど面談する。個人の特性や状態に応じて、学習計画や生活リズム、心理状態などのサポートを行い、心身ともに健康で学びたいことを自ら決める主体性の成長を促す。
公立大は生徒の経過をモニタリングして対話の効果を分析し、より良い支援の方法を探るほか、学校現場の支援体制についてもアドバイスをする。6月からすでに顔合わせが始まっており、研究期間は2028年3月31日まで。
24日には東堀の福知山サンホテルで、この共同研究協定の締結式があり、川添学長と成美高を運営する学校法人成美学園の兒島裕之理事長が協定書を交わした。
川添学長は「中等教育と大学の教育が連続的となって全体で若者の力を育てることが重要で、今回若者を支えるモデルを作っていくことに関われてうれしい。今後、ほかの地域でも使える範例となれば」とあいさつ。
兒島理事長は「本校は『一人ひとりを真ん中に』をキャッチフレーズに教育に取り組んでいて、さらに深い寄り添い方、伴走の仕方を模索していくなかで非常に心強い存在。この北部地域から新たな学校教育の可能性を見いだし、地域にも貢献していきたい」と期待を寄せた。
写真(クリックで拡大)=協定書を持つ兒島理事長(中央左)と川添学長








