福島でのバス死傷事故受け、警察官招き安全運転講習 成美高
2026年07月04日 のニュース
福島県郡山市の磐越自動車道で5月、部活動遠征中の高校生が死傷したマイクロバス事故を受け、京都府福知山市水内の福知山成美高校(今川宜久校長)は6月30日、教職員を対象に安全運転講習会を開いた。講師の福知山署員は「大切な命を預かっているという思いを持ち、安全運転をしてほしい」と呼びかけた。
同校は事故を受け、生徒の安全確保のため、車での校外活動に関するルールを見直し、教職員に対しては健康状態などのヒアリングを実施。さらに安全運転講習会の受講を義務付け、中型・大型免許の取得者には実技も受講することで、学校長が1年間有効の修了証を交付し、生徒の引率を許可するようにした。また、管理職へ事前提出する校外活動実施計画書には、休憩場所なども記入することにしている。
同校視聴覚室で講話があり、教職員約60人が出席した。同署交通課の石原誠さんは、定員が多く車両重量が重くなるマイクロバスは、乗用車と比べてブレーキが利きにくくなるため、速度を十分に落としてから止まるようにしてほしい-と説明。乗用車では曲がれるところでも、マイクロバスでは曲がれないことや、狭い道で乗用車と同じようにハンドルを右に切ると、左後部が柵、壁、人に当たるため、「車長、幅が分かっていないと事故の原因になるということを覚えて」と強調した。
このあと、部活動の顧問ら20人が三段池公園内の駐車場に移動。車両感覚を養ってもらうため、「たこつぼ」と呼ばれるコーンで囲まれた7メートル四方の狭いスペースに、軽ワゴン車で前方から進入し、切り返しを繰り返して前方から脱出する運転を体験。また、マイクロバスを使って運転席からの死角などを確認していた。
石原さんは、生徒の送迎時に複数の教職員がいる場合は一人が外に出て誘導することや、運転手は誘導する人がいても人任せにせず、必ず自分でも安全を確認することを伝え、「時間に余裕を持って生徒を安全に送ることを一番に考えてほしい」と訴えた。
剣道部顧問の中島正惇さんは「これでいいと思わず、安全運転を心掛けたい」と話し、今川校長は「生徒の安全を確保できるように、普段の運転から安全運転の習慣を付けるようにしてほしい」と話していた。
警察官を招いた実技を含めての安全運転講習の実施は、府内の高校では初めてではないかとしている。
写真(クリックで拡大)=狭いスペースで切り返しを繰り返した









