京野菜「万願寺甘とう」 肉厚の実がたくさん 農家がせっせと収穫

2026年05月26日 のニュース

 全国的に知られるトウガラシ界の王様で、京のブランド産品「万願寺甘とう」の収穫が、京都府福知山市内で始まっている。4、5月は天候に恵まれ、肉厚の実がたくさんでき、農家たちがせっせと収穫、選別、出荷作業に汗を流している。

 長さ15センチほどに育つ大型のトウガラシで、国の地理的表示(GI)に登録されていて、辛みはなく独特の風味と甘み、食べ応えのある軟らかい果肉が人気。「煮てよし、揚げてよし、焼いてよし」の万能食材としてもアピールしている。

 福知山、舞鶴、綾部各市のJA京都にのくに管内で生産されていて、昨年度の年間収穫量は498トン、販売額4億7300万円で、9年連続で過去最高を更新している。今年度の出荷はすでに始まり、21日に京都市中央卸売市場で、初せりが行われた。

 昨年度に187トンを収穫し、管内総量の4割弱を占める福知山市内では、JA京都にのくに万願寺甘とう部会(松行輝部会長、74人)が、4・7ヘクタールで栽培。若手の新規就農者が毎年のように参入するなど勢いがあり、発祥の地・舞鶴市に迫ってきている。

 松行部会長(48)=三和町梅原=は、同町寺尾と梅原のビニールハウス5棟(11・3アール)で栽培。病気や害虫への対応のほか、4、5月の夜温が例年より高く、初期成育が良かったこともあり、5月の収穫量は例年より増えているといい、手応えをつかんでいる。

 「部会員同士で包み隠さず情報交換をするなど、連携して生産に努めています。今後は市内での認知度を高めたいと思っていて、6月に三和町で初めての直売会も企画しています。ぜひ古里がほこるブランド野菜を、多くの人に食べてほしい」と話している。


写真(クリックで拡大)=万願寺甘とうの品質を確かめる松行部会長

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