蚕を囲んで会話が弾む 菟原下一の高齢者と三和学園4年生が交流

2026年05月27日 のニュース

 京都府福知山市三和町千束、小中一貫教育校の三和学園(藤森和夫校長)の4年生13人が25日、同町菟原下一の公民館を訪れ、高齢者ら22人と蚕を通して交流した。100頭(匹)の蚕をテーブルに置き、みんなで観察しながら会話。学校で飼育を体験する児童が生態を説明したり、幼少期に自宅で飼っていた人から実体験を聴いたりした。

 蚕を福祉に生かす「訪問蚕」の取り組み。かつて町内で養蚕が盛んだったことから、三和学園の三和創造学習地域講師、吉田武彦さんが2021年から始めたもので、これが5回目の開催となる。

 4年生は、三和創造学習の一環で蚕について学んでいて、この日もかわい承学校(旧川合小学校)の資料室で、養蚕農家の暮らしを学習したあと会場に移動。バスの到着を今や遅しと待っていた住民たちが、拍手で迎えた。

 自宅で飼育する吉田さんが蚕を持参。4つのテーブルに分かれて座り、住民たちは「いつごろまゆになるん」「桑の葉っぱは毎日やるの」などと子どもたちに質問し、丁寧に答える姿に目を細めた。

 また児童たちは、「冬場は囲炉裏で部屋を暖めて飼っていたんだよ」などと、親世代まで養蚕をしていた高齢者からの話を聴き、メモを取るなどして知識を深めていた。

 4年の男子児童は「蚕の目や口の位置などを伝えました。うまく説明できました」といい、樋口清美さん(84)は「家で飼っていたので蚕は懐かしいし、子どもたちと話ができて良かったです」と喜んでいた。


写真(クリックで拡大)=蚕を話のネタにして親睦を深めた

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