旧中出分校活用パビリオン、万博会場から泉佐野市へ 文化・交流拠点に

2026年04月24日 のニュース

 旧細見小学校中出分校(京都府福知山市三和町中出)を活用した2025大阪・関西万博のパビリオン「Dialogue Theater(ダイアローグ・シアター)-いのちのあかし-」が、大阪府泉佐野市に移設される。文化・交流拠点となる予定で、2028年度中の開館をめざす。

 同パビリオンは、映画監督の河瀬直美さんがプロデュース。旧中出分校の木造校舎が、旧折立中学校(奈良県十津川村)の南・北棟とともに移されて生まれ変わり、万博会場中心部のシグネチャーゾーンに配置されていた。

 「万博184日間、毎日が人類史上、はじめての対話」をコンセプトに、分断のない未来への第一歩として、リモートでつながった人同士が対話。その様子をほかの来場者が見守る形式で、期間中に多くの人が訪れた。

 閉幕後も施設に込めた理念や思想、対話の価値を将来に継承しようと、泉佐野市が活用に名乗りをあげ、泉佐野丘陵緑地に移されることが、このほど正式決定。これを受け、11日には同市でスペシャルトークショーも行われた。

 河瀬さんや千代松大耕市長、大屋根リングの設計・監修を手掛けた建築家、藤本壮介さんが登壇し、移設整備の概要などについて発表。千代松市長は「河瀬さんとのご縁をいただき、移設が決定したことをうれしく思っており、大きな意義を感じています」などと話した。

 このほか、中出分校の敷地内から万博会場に移植されていた推定樹齢100年、高さ12・5メートルのイチョウの木も再移植されることになり、パビリオンに先行して20日、丘陵緑地に移された。

 中出分校に通っていた河野正一さん(74)は「学び舎とイチョウの木が残って活用されることになり、手を挙げてくれた泉佐野市に感謝しています。どんな活用がされるのか楽しみで、移設されたら足を運びたい」と喜んでいる。 

写真上(クリックで拡大)=泉佐野への移設が決まった中出分校活用のパビリオン
写真下(クリックで拡大)=移設決定を記念したトークショーも行われた(泉佐野市提供)

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