ぼくたち地域探検隊 六人部小3年生が学区内巡る
2024年06月29日 のニュース
京都府福知山市上松、六人部小学校(荻野淳校長)の3年生54人が、総合的な学習で“六人部たんけんたい”として、学区内の施設や名所を巡って歴史などを学び、地域の魅力を発見している。
児童たちは5月に下地で、イチゴのハウス栽培やカフェなどの複合施設ムトベースを見学し、施設の内容やもともとは中六人部小学校だったことなどを聞いた。
6月は三俣の生野神社の探検で、2班に分かれて地元の人たちから説明を聞いた。荒田直さん(88)は、式内社であることから少なくとも(延喜式が完成した)927年にはあったこと、祭神の天鈿女命(あまのうずめのみこと)は平和な舞踊と音楽を好んでいたことを話した。
また、敷地内にある樹齢600年ほどの大きなケヤキの木も紹介し、高さが約20メートル、太さは根元周で約7・5メートルあることを伝えると、児童たちは「すごい」「でかっ」と驚いていた。ほかにも拝殿の屋根に彫られた龍や虎などの立派な彫刻を見て回った。
芦田義孝さん(81)は生野の歴史について語り、昔は移動手段が徒歩で、生野は宿場町として栄えたこと、鉄道ができてからは人が通らなくなり徐々に廃れていったことを話した。また、生野の里が登場する和歌は30首ほどあるとし、小倉百人一首にも選ばれている小式部内侍の有名な句の意味や誕生秘話などを解説した。
児童は「初めて来たけど神社が大きかった。(拝殿の彫刻に)動物がいっぱいいてすごかった」と話していた。
3年生たちは、7月には池田、岩崎、多保市にまたがる千歳山観音道を歩き、それぞれ学んだ内容をまとめて発表する。
写真(クリックで拡大)=生野神社の歴史などを聞いた