伝統芸術に親しみと理解を 六人部小の生徒が狂言鑑賞
2021年07月18日 のニュース
京都府福知山市上松、六人部小学校(小田忍校長、392人)で16日、狂言の鑑賞があり、全校児童が伝統芸術に親しみ、理解を深めた。
子らの想像力などを高める文化庁の「文化芸術による子供育成総合事業」の一環。人間国宝・野村万作さんを中心に公演をしている「万作の会」の狂言師5人が演じた。
最初にメンバーの1人が狂言について説明。650年前にできた芸能で、古い言葉を使うが、人間をたたえる劇である-と話した。
このあと「盆山」「附子」「蝸牛」を上演。附子は太郎冠者と次郎冠者が主人の言いつけを破って、猛毒とされる「附子」を食べてしまう話で、児童たちは狂言師の独特な発声や動きに注目し、滑稽味あふれる演技に圧倒されていた。
児童たちは、事前に練習していた蝸牛の掛け声と動きを、狂言師たちと披露。みんなで声を合わせ大きな動きを見せていた。
3年生の米田陽翔君は「動きや言葉がおもしろかった。蝸牛はうまく体を動かすことができました」と話していた。
写真=「蝸牛」で児童たちも共演。狂言師と一緒に掛け声をあげ、大きな動きを見せた