2024年度予算案を見る・下 施設集約と基盤整備

2024年03月11日 のニュース

 福知山市の2024年度当初予算案。丘地区では、2023年度から人権関連施設の集約整備事業に取り組んでいる。老朽化が進む丘児童センター、旭が丘教育集会所、夕陽が丘教育集会所、丘老人施設の4公共施設の機能を、新たに建てる1施設にまとめる。

 市内の多くの地域で人口減少が進む中、丘地区にある旭が丘、つつじが丘、夕陽が丘、広峯町、南天田町、南天田自衛隊宿舎の6自治会の人口は、宅地開発によって増加傾向にある。

 一方で以前からいる住民の高齢化は進んでいて、子どもからお年寄りまで幅広い世代の人が身近に利用できる、人権尊重と福祉のまちづくり推進のための交流拠点を、市営・府営つつじが丘団地の建て替えで新たに生み出される用地を活用して新築する。

 23年度は当初予算で2千万円を計上。地元6自治会の意見を聞きながら、地質調査や基本設計業務を進めている。

 24年度は、3050万円を予算化し実施設計業務などを行う。新施設には子どもが遊べる遊戯室、図書室、調理室、会議室などを設けるほか、避難所機能の強化を図り、太陽光発電を導入するなどしてエネルギー消費の収支ゼロをめざす建物「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」化を検討している。

 25、26年度に整備工事を行い、27年春の開館を予定している。

■桃映地域公民館が今年秋に開館■

 地域公民館関連では、桃映地域公民館が地域住民の生涯学習、人権、福祉、住民自治、避難所などの機能を統合した新たな拠点施設となる。昨年9月から移転新築工事を行っていて、今年秋にオープンする。

 大正文化センターや地域包括支援センターの事務室を構えるほか、太陽光発電、蓄電池などを導入し、災害時の避難所として欠かせない電力を確保していく。バリアフリー化とWⅰ-Fⅰ環境も併せて整備する。

 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)の2階建て、延べ床面積は892平方メートル。予算額は23、24年度の2カ年で計5億2千万円(うち24年度は3億1200万円)。

 長寿命化事業では、改修工事を終えて六人部地域公民館を今年秋にリニューアルオープンするほか、川口地域公民館の改修工事に着手し、成和地域公民館では設計業務を進めていく。

■下六地区の浸水被害軽減対策が本格化■

 防災関連では、下六人部地区で22年度から取り組む浸水被害軽減対策事業が、調査や測量などを経て本格化。浸水被害が発生した14年8月豪雨と同等の雨が降った場合でも、床上浸水や道路冠水をおおむね解消できるようにする。

 24年度は計4億5300万円をかけて、多保市土師線ほか3路線で側溝の改修工事▽貯水量確保のために砂子池にたまる土砂の撤去工事▽長田野第1排水区などで下水道雨水排水路の新設工事などに着手する予定。

 

写真(クリックで拡大)=集約化する丘児童センター

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