2024年度予算案を見る・中 医療と新産業
2024年03月09日 のニュース
■市民病院の診療科を4科目増設■
福知山市の2024年度当初予算案。医療関連では、市立福知山市民病院で、診療科目に膠原病(こうげんびょう)内科▽呼吸器外科▽消化器外科▽乳腺外科を増設する。いずれも以前から診療しているが、相談先をより明確化する。増設に伴い医師の増員を考えており、現行の84人から89人に増やす予定。科目数は27科目から31科目になる。
また、病棟内にある、がん治療を行う化学療法室拡充のための増築移転、災害拠点病院として必要な自家発電設備設置について実施設計まで進め、全身用X線CT診断装置、手術支援ロボットの更新などを行う。
■新規産業創出に力、ネクスト事業を拡充■
産業関連では新規事業の創出、発展を進める。21年度から福知山公立大学に委託する形で始まり、起業の基礎などが学べる「ネクスト産業創造プログラム」を継続しつつ、過去の受講者を対象にした発展的な実践講座「F-StartUp」を新設する。起業した事業の拡大を目標にした内容で、秋ごろから始める予定。
また、昨年度に市が入会した東京都渋谷区にある会員制施設「渋谷キューズ」の利用促進も図る。同施設には起業家、投資家、研究者らが集い、いろいろな課題の解決、事業展開などを目的に交流をしている。事業費は1369万円。
写真(クリックで拡大)=診療科目を増やし、医師を増員する福知山市民病院