「一人で悩まないで」と福知山城を緑色に 自殺防止月間
2024年03月11日 のニュース
3月は自殺対策強化月間。それに合わせて、京都府福知山市は、夜の福知山城をカラーライトアップしている。厚生労働省の自殺対策マークのシンボルカラーのひとつで、癒やしと安らぎの効果があるとされる緑色に照らし、市民に自殺防止を呼びかけている。15日まで。
ライトアップは市独自の取り組み。2021年に始めて今回で4回目になる。日没から午後10時まで照らす。
市によると、市内の自殺者数は例年、10~20人ほど。昨年は11人(男性3人、女性8人)で、50代以上が半数を占める。一昨年と比べて2人減っているが、女性の割合が増えているという。
市社会福祉課は「要因は、精神疾患やうつ、失業して経済的に苦しいなどさまざま。思いがけないちょっとしたことが引き金になることもある。一人で悩まず、各窓口に相談してほしい」と呼びかけている。
関連して、ライトアップのポストカードを福知山城天守閣や福知山観光案内所で、啓発グッズの除菌ウェットティッシュをゆらのガーデン内の協力店などで配布している。31日まで。無くなり次第終了する。
【24時間年中無休の相談先】
京都いのちの電話075・864・4343
よりそいホットライン0120・279・338
府自殺ストップセンター0570・783・797。
福知山市役所もそれぞれの悩みに応じて、担当課で相談に乗る。問い合わせは市社会福祉課、電話0773(24)7094。
写真(クリックで拡大)=緑色でライトアップする福知山城