高校ビジネスGPでベスト100選出 大江高の3人

2024年02月21日 のニュース

 日本政策金融公庫主催の第11回高校生ビジネスプラン・グランプリ(GP)で、福知山市大江町金屋、京都府立大江高校の3年生チームが、優秀なプランに贈られる「ベスト100」に選ばれた。市内の地域公民館を活用し、保育施設に入所できない待機児童を受け入れる子育てビジネスを提案し、実現可能なプランとして評価を受けた。

 GPは、次世代を担う若者たちの創業の志を向上させようと、全国の高校生と高等専門学校生を対象に実施。今年は過去最多の505校から5014件のプランが寄せられた。

 大江高のチームは、地域創生科3年の小笹光玲さん=橋立中出身=、公文ひとみさん=日新中出身=、眞下紗希さん=大江中出身=の3人で編成。昨年3月に両丹日日新聞に掲載された「隠れ待機児童」に関する記事を参考にプランを考えた。

 プラン名は「地元公民館を活用した育児プランで地域創生~子どもは地域のかすがい」。市内の待機児童数が増えている状況を問題視し、地域公民館での保育を計画した。

 課題の一つの人手不足対策では、3年間は勤務地が限定されるが、通常の保育士よりも受験の機会が増える「地域限定保育士」を採用するほか、意欲的に仕事や趣味に取り組む高齢者層のアクティブシニアにスタッフになってもらうことを想定。保育料や企業からの子育て協賛金を得ながら、ビジネスとして運営していく。

 土、日曜日は高校生、大学生が主力スタッフになり、保護者から子育ての悩みなどを聞く場を設けるサービスも組み込んだ。

 またプランの収益計画も提示。ビジネス実現に向けて、スタッフの確保や公民館の育児スペースの設置などの課題もまとめた。

 このほど3人が市役所を訪れ、ベスト100への選出を大橋一夫市長に報告し、考案したビジネスプランの概要を説明した。

 3人は「苦労している子育て世代の役に立つようにと、ビジネスプランを作り上げました。私たちが考えたプランで、待機児童や少子高齢化などの問題を少しでも解決することができたらうれしい」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=ベスト100に選ばれたことを喜ぶ大江高の小笹さん、公文さん、眞下さん(左から)と大橋市長

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