ふるさと納税3倍にと企業内起業 三和で公立大生

2024年02月19日 のニュース

 京都府福知山市のふるさと納税額を増やして地域を盛り上げたいと、福知山公立大学2回生の菅谷快晴さん(20)=栃木県出身=が、新サービスを発案し、インターンシップ(就業体験)生として実務経験を積む三和町の会社で企業内起業した。中小企業に対してインタビューや写真撮影などを行い、ふるさと納税やECサイトへ出品する際に必要な商品画像を制作する。

 菅谷さんは、短期間で起業に必要なスキルを習得する市の起業家育成講座「NEXT産業創造プログラム」を受講するなかで、ふるさと納税の経済波及効果に着目し、地域活性化に生かすためのアイデアを温めてきた。

 講座のアドバイザーで、産学連携をテーマに事業開発などを行う「Lifexia(ライフシア)」=三和町芦渕=の飯渕弘成社長(38)の協力を得られることになり、事業の実現化にこぎつけた。

 「中小企業の売り上げアップ」「福知山市のふるさと納税額アップ」「学生の活躍の場」-の三方よしのビジネスプランを構築。商品の魅力を発信しきれていない中小企業向けのサービスで、ライフシアでインターンシップをする大学生5人がインタビューや写真撮影のほか、商品の特長を的確に表すキャッチコピーを簡潔にまとめ、最後はプロのデザイナーが商品画像を編集して仕上げる。

 目標は大きく「福知山市のふるさと納税額を2022年度の約3・4億円から3倍の10億円へ」を掲げる。利用してもらいやすいようにと、初期費用は設定しておらず、完全成果報酬型で、代金は導入後に売り上げが増加した分の15%を手数料として3カ月に一度支払う。新サービスは1月下旬から開始。これまでに3社の商品画像を手掛けていて、今後は本格的に営業活動をするという。

 菅谷さんは「もともと、世の中に役立つことで起業したいと思っていました。NEXT産業創造プログラムでは、イノベーションの勉強が参考になった。飯渕さんに指導してもらい、日々未熟さを痛感しています。中小企業の魅力発信をして、福知山市に貢献できたら。また学生の能力を生かせる場所になればうれしい」と話している。

 

写真(クリックで拡大)
 ・実際に手掛けた商品画像
 ・飯渕社長(右)に指導を受ける菅谷さん

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