学生記者が起業家を取材 NEXTE福知山と連携

2024年02月13日 のニュース

 福知山にゆかりのある起業家から、仕事に懸ける思いや成功までの道のりなどを取材する“学生記者”として、京都府福知山市西小谷ケ丘の福知山公立大学の学生3人が活動している。若い目線で得た学びや感動を発信し、「同世代の若者に一歩踏み出す勇気を与えたい」と、精力的に取り組んでいる。

 記者として活動するのは地域経営学部2年生の森中公太さん(20)=兵庫県豊岡市出身=、高島駿斗さん(20)=北海道出身=、渡部大陸さん(20)=長崎県出身=の3人。起業家の育成を目的に、社会人と学生が受講する市の今年度「NEXT産業創造プログラム」の一環として始まった。

 3人は、福知山を拠点に新たな事業の創出やコミュニティーづくりをめざす一般社団法人NEXTE福知山(四方常之代表理事)と連携して取材を行い、書いた記事を同法人のホームページ上で公開している。

 「いろいろな人の話を聞き、世界を広げたい」「学生時代に頑張った証しを残したかった」など、活動を決めた理由はさまざまだが、読み応えのある記事を作りたい気持ちは一つ。ただ、実際に取材をしてみると、事前の下調べが足りなかったり、記事にする際の情報の取捨選択の難しさなどの課題も浮き彫りになった。

 支えたのはNEXTEのメンバーで社会人の四方さん、赤石洋平さん、栗原健司さんの3人。原稿チェックや取材後の振り返りと改善などで、学生が動きやすい環境づくりに努めた。

 昨年9月から本格的な取材が始まり、下佐々木でヒノキを使ったエッセンシャルオイルを作る「アルヴェアーレ」、三和町で万願寺甘とうやブドウを栽培する「Season」など、市内外で活躍する起業家計10人を訪ね、仕事に対する熱い思いを聴いた。

 学生記者の森中さんは「情報を発信する立場に立つと、誤った情報を流せない緊張感があります。それでも自分の仕事を楽しんで生きいきと働く方の話を聞くことの学びは大きく、自分も社会に出て働くのがとても楽しみになりました」と話す。

 3月に大学である成果発表会でプログラムは一区切りとなるが、以降も3人は同法人とともに学生記者を続けるという。「面白く、学びを与えられる記事を発信していきたいと思います」

 

写真(クリックで拡大)=取材中の学生たち

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