市長選に「興味ある」学生は30%以下 公立大生が意識調査
2024年06月07日 のニュース
京都府福知山市西小谷ケ丘、福知山公立大学の学生たちが、9日投開票の市長選挙、市議会議員補欠選挙に対する大学生の関心度を把握しようと、意識調査をした。回答した205人のうち「興味がある」と答えたのは56人で27・3%にとどまった。
調査したのは、杉岡秀紀准教授ゼミの3回生7人。
3年前の衆議院議員総選挙の全国の年代別投票率は60代71%に対して、10代43%、20代36%と若年層が低く、ゼミの学生たちは10~20代の若者たちに自分たちが暮らすまちへ関心を持ってもらおうと、ゼミ活動の一つとして主権者教育プロジェクトに取り組んでいる。
「政治を自分事に感じてほしい」と、昨年から選挙に関する豆知識などのSNS発信や、学生団体「ふく子屋」と協力して小学生向け「子ども選挙大会」の開催、丹波市の高校生が市議会議員に政策提言する「ミライプロジェクト」への協力などを行ってきた。
■住民票があれば関心高まるのだが■
今回の意識調査は、5月27日から31日まで、公立大生にウェブアンケートを取った。
市長選と市議補選に「興味がない」が55・1%で過半数を占めたが、公立大生の多くは住民票を福知山に移しておらず、選挙権がない。「住民票が福知山市にあったら選挙に行くか」の問いに対しては、「行く」が62%と高くなった。
調査結果を知らせるポスターを作り、10日まで大学4号館3階のフリースペースや食堂など計4カ所に掲示している。
プロジェクトリーダーの山田和香さん(20)=石川県出身=は「学生の関心は予想していたよりも低かったです。住民票があれば学生の関心が高くなることが一番の気付きでした。選挙を身近に感じてほしい。調査結果は今後、ゼミ活動に生かしていきたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=大学生の意識調査のポスターを掲示