座布団あればどこにでも 公立大落語講談サークル始動
2024年07月04日 のニュース
京都府福知山市西小谷ケ丘の福知山公立大学に今春発足した落語講談サークルが、本格始動する。学生たちは書き下ろした新作や古典落語の稽古に励んでいて、6日に新町商店街内のまちかどキャンパス「吹風(ふくち)舎」で開く「吹風寄席」で初舞台を踏む。
落語、講談好きの堀井一壽さん=情報学部4年生=が発起人。「高校2年生のときからはまって、毎年、春休みや夏休みなどに青春18きっぷを手に東京まで見に行っています」と熱意にあふれる。
「座布団さえあればどこでもできることや、子どもから大人まで世代を問わず楽しめるのが落語の魅力」と堀井さん。寄席の開催や小学校、介護施設、企業など依頼があればどこへでも行くこと-などを活動の柱にサークルを立ち上げた。
お笑い好きの石田瑛未登さん=情報学部3年生=を誘うなどメンバーを集めて始動。稽古は毎週月曜日に大学2号館の一室に設けられた畳のスペースで行う。指導者はおらず、撮影した自分たちの動画を見返して、表現力などを磨いている。
■6日が初舞台 でも、すでに引っ張りだこ■
サークル活動が口コミで広がり、市内外から出演依頼を多数受けている。6日の初舞台を皮切りに、8月は市内の民間企業が開催するマルシェ、10月は公立大の学祭、11月は市内でイベント出演が決定しているほか、綾部市の老人ホームなど3件が調整中で、「まさかこんなに依頼が来るとは」と学生たち自身が驚いている。
6日の「吹風寄席」がアマチュア落語家としての舞台デビュー。堀井さんは「福壽亭馬竹(ふくじゅていばちく)」、石田さんは「福壽亭虎(ふくじゅていタイガース)」の芸名で高座に上がり、話芸を披露する。時間は午後2時から4時まで。入場無料。
2人は「お客さんが喜んでくれるか不安もありますが、ワクワクしています。演目は当日のお楽しみです。笑いあり、感動ありとなるように頑張りますので、お気軽にお立ち寄りください」と来場を呼びかけている。
出演依頼も随時受け付けている。問い合わせは、落語講談サークルのメールまで。
アドレスはfukuchiyamarakugo@gmail.com
写真(クリックで拡大)=6日に初舞台を踏む落語講談サークルの堀井さん(右)と石田さん