部員少ない中学ソフト部が合同練習 小学生も参加
2024年02月17日 のニュース
京都府福知山市の中学校で、人数の少ないソフトボールクラブの部員たちが休日に合同で練習をする「ホリデークラブ」が取り組まれている。市内には南陵中学校と日新中学校にのみソフト部があるが、ともに部員数が少なく、高校などの支援も受けながら南岡の南陵中で練習。11日には市内の小学生クラブを招いて一緒にボールを追いかけた。
少子化で、やりたい活動ができない状況や生徒の経験の格差の解消などを目的に、休日部活動の地域移行が推進されているなか、市は国と府の委託を受けて、昨年10月からサッカーとソフトボールの2競技でホリデークラブに取り組んでいる。
サッカーは地域スポーツクラブが指導をしているが、ソフトボールは学校が管理する合同部活動として実施。現在南陵(部員9人)と日新(同7人)の部員が所属し、毎週末の練習に加え、福知山成美高校、京都共栄学園高校の部活チームと合同練習、練習試合をしている。
11日は活動を知ってもらう機会にと、市内の小学生チーム・福知山ブルーファイターズ(木村博明監督、団員8人)を招いて練習。中学生たちは小学生とペアになり、キャッチボール、ノックといった基礎練習を優しく教えた。小中学生の混合チームで試合形式の練習もあり、「ナイスバッティング」などと声をかけながら、和気あいあいとした雰囲気で練習に励んだ。
中学生のなかにはブルーファイターズ出身の生徒も多く、小学生たちは久しぶりにあったお姉さんたちと楽しそうに交流し、コーチ陣は成長ぶりに目を細めていた。
ブルーファイターズ主将の大江彩巴さん(六人部小6年)は「中学生たちはコーチの速いボールも打っていてすごかった。この1年間は人数が足りなくてあまり試合ができなかったけど、卒業前に練習試合ができてうれしかったです」と話していた。
写真(クリックで拡大)=試合形式で中学生と小学生が練習した