「福知山の変」7人目は片野翔大さん スポーツのまち実現へ
2024年04月09日 のニュース
まちを変えていく人を応援する京都府福知山市の企画「福知山の変」の7人目に、スポーツのまち福知山の実現をめざし、中学部活動の地域移行、クラブ運営に取り組む一般社団法人福知山ユナイテッドの代表理事、片野翔大さん(36)=和久市町=が選ばれた。8日に市役所で記者発表があり、片野さんが現在の活動内容、今後の展望などを熱く語った。
まちをより良く変化させるため、挑戦する「変化人」を紹介するのが福知山の変。市職員とクリエーターが手掛けたポスターを市内の施設に貼り、変化人の活動をPR(9日付の両丹日日新聞4面全面でも掲載)し、挑戦と応援の輪を広げていく。
片野さんは福知山市出身。福知山成美高校、関西大学を卒業後、東京の企業などでJリーグやBリーグ、プロ野球のマーケティングに従事。東京ヤクルトスワローズに、初のデジタルマーケティング人材として入社した経歴も持つ。
「いつか古里でスポーツクラブを経営したい」という夢を実現させるため、全国的な部活動の地域移行の動きに合わせ、2022年7月に福知山ユナイテッドを設立。千葉と福知山を行き来する生活を送ってきたが、今年2月に完全Uターンした。
総合型クラブ事業では、サッカーとバスケットボールなど4つのクラブ、3スクールを運営。昨年4月に市の部活動地域移行総括コーディネーターにも就任し、将来的には移行の受け皿の選択肢になれば-との思いもある。
また陸上の朝原宣治さん、オリックス・バファローズの阿部翔太さん、バレーボールの大山加奈さんらトップアスリートを招いたスポーツイベントを開催。アスリートとの触れ合いを通して、子どもたちに夢を持つ機会を与えている。
これらの活動について、記者発表で熱っぽく語った片野さん。今後も部活動の地域移行を促進し、総合型クラブの拡充に取り組む意気込みを伝え、「将来的には、福知山のシンボルとなるようなプロクラブの創設にも尽力したい」と未来を描く。
最後に、福知山の変への選出に感謝。「この機会をパワーに変え、スポーツのまち福知山をめざし、市民がスポーツを通してワクワクできる瞬間を、たくさん生み出していきたい」と決意を述べた。
ポスターは、スポーツ界で世代、立場を超えて人々をつなぐ架け橋になりたい-という片野さんの思いを表現。スポーツの競技者、指導者、スポンサーといったメンバーが列をつくる写真と、片野さんの顔写真を合わせた。
福知山城天守閣やJR福知山駅コンコース、市立図書館中央館、市役所、3支所などに順次、貼り出していく。
写真(クリックで拡大)=ポスターの前で活動への思いを語る片野さん