天才MF・小野伸二さん 福知山でサッカー教室

2024年08月11日 のニュース

 元サッカー日本代表で、天才とうたわれたMF、小野伸二さん(44)を迎えたサッカークリニックが9日、京都府福知山市勅使のエスラボで開かれた。小学生と中学生の2部制で、小野さんはミニゲームなどで華麗な技を次々に披露。「サッカーを楽しむ気持ち、これからも忘れずにね」と、子どもたちに優しく語りかけた。

 「THE SPORTS DREAM MOMENT」として、一般社団法人福知山ユナイテッドと市が主催。定員4倍の400人から応募があり、小学生は午前、中学生が午後に行われ、抽選で選ばれた定員いっぱいの50人ずつが集まった。

 静岡県沼津市出身の小野さんは、1998年にJリーグ浦和レッズに入団。ワールドカップ3大会に出場し、オランダのフェイエノールトなど海外リーグでも活躍した。中盤から攻撃を組み立てるゲームメーカーとして知られ、数々の功績を残し、昨年12月に惜しまれながら引退した。

 サッカークリニックは小野さんのほか、京都サンガFCなどに在籍した元Jリーガー、原一樹さん(39)も講師を務めた。

 小学生の部では、少し緊張した面持ちで待つ子どもたち、保護者の前に、オーラ全開で2人が入場。あいさつや記念撮影のあと、ドリブルとパス、リフティングを指導した。

 小野さんは「ボールをできるだけ体の近くに置いてドリブルを」「リフティングは、浮かす高さを変えたり、肩や頭、すねなど、いろんな場所を使ったりして練習しよう」などと助言。みんな夢中になって取り組み、心地よい汗を流した。

 最後は小野さん、原さんら大人チームと子どもの7チームが、順番にミニゲーム。相手を見ずにパスを出すノールックパス、流れるような動作から繰り出すボレーシュートなど、自在にボールを操る姿に、見守る保護者たちからも歓声が上がった。

 子どもたちも負けじとパス、ドリブルで攻め上がってゴールを決めた。「体のバランスいいね」「うまいね」と小野選手から褒められる選手もいて、汗だくになりながらも、笑顔で夢のひと時を楽しんでいた。

 小野さんは「素晴らしいサッカー選手になるには、どういう選手になりたいか考えて、自分が頑張るしかない。そして好きなサッカーができているこの環境は、当たり前じゃない。お父さん、お母さんにも感謝して練習に励んで」とメッセージを送った。

 また小学生の部の終了後、記者団の取材にも対応。福知山の子どもたちの印象について聞かれ、「人懐こく接してくれて、積極的に取り組む姿勢も見られて、うれしかった。みんな技術が高く、これからの成長が楽しみ」と期待していた。

 参加した児童は「リフティングの技術にびっくりしました。小野さんから教わったように、これからはスペースを確認しながら、ドリブルするようにしたい」と話していた。

 
写真(クリックで拡大)子どもたちとゲームをしたりお手本をみせたりする小野伸二さん
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