119番統合、緊張のスタート 混乱なく出動指令

2024年02月16日 のニュース

 13日午前9時15分、京都府福知山市消防本部内の指令センターに、119番通報を知らせる着信音が鳴り響いた。モニターに表示された発信元は南丹市八木町、電話を取ったのは舞鶴市の消防職員。聞き慣れない住所にも冷静に対応して、園部消防署に出動を要請した。すぐさま救急隊が現場に急行、適切な処置が行われた。

 亀岡以北7市3町の6消防本部・消防組合の119番通報を統合、福知山で共同指令業務を行う「府中・北部地域消防指令センター」の仮運用が始まっている。4月の本格稼働に向けて、福知山市外からの119番通報を受けられる態勢を順次整えていく。

 皮切りの13日には、京都中部広域消防組合の管轄区域(亀岡市、南丹市、京丹波町)で発信された119番通報が同センターにつながるように、通信回線が切り替えられた。

 この日は指令センター職員のほか、通信システムを担う民間企業の関係者らも立ち会い、指令業務と平行してシステム調整や通信確認なども行われた。午前9時から固定電話や携帯電話、インターネット電話などの回線が順次切り替えられ、一日かけて作業を終えた。

 両丹日日新聞の記者がセンターに詰めて取材した13日午前9時から正午までの3時間で、福知山市、亀岡市、南丹市から計8件の通報があったが、職員は昨年12月からの事前研修の成果で、混乱なくスムーズに対応した。

 指令業務にあたった飯島憲生副センター長補佐(49)=舞鶴市消防本部消防司令補=は「知らない住所など、まだ聞き慣れない部分もありますが、実務を重ねる中で理解を深め、どこからの通報にも迅速に対応し、中・北部地域に住む方々が安心して生活できるように職務を果たしていきたい」と話す。

 今後は、19日に舞鶴、綾部の市消防本部、3月6日に京丹後市消防本部、宮津与謝消防組合の管轄区域の回線が切り替わり、福知山の指令センターに一本化される予定。

 

写真(クリックで拡大)=119番通報に対応する指令員たち(写真は一部加工しています)

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