福知山市消防本部 春季予防運動に合わせ鉄道車両を初点検

2025年03月10日 のニュース

 京都府福知山市消防本部(澤田晴彦消防長)は6日、春季全国火災予防運動(1日~7日)に合わせ、上荒河の「ウィラートレインズ(京都丹後鉄道)福知山運転所」で防火啓発活動をした。消防職員6人が訪れ、列車に搭載する消火設備や火災が発生した際の対応方法などを確認し、鉄道会社職員の火災予防への意識を高めた。

 鉄道車両の防火点検は、ほかの規定があるため消防法では適用外とされているが、不特定多数の人が集まる列車で火災が発生した場合には甚大な被害を及ぼす可能性が高いため、被害拡大を防ぐことを目的に、今回初めて実施した。

 車両の点検などを行う同運転所を訪れた消防職員は、ウィラートレインズの森田豊・輸送計画部長(63)から、車両に使われる材料は全て不燃材で出来ていること、緊急時には車両のドアを手動で開くことができるコックが備わっていることなどの説明を受けながら、列車の車内外を見て回った。

 消防職員は消火器の設置場所を確認したほか、車両の点検の頻度、火災が起きた際の乗客の安全確保の方法などを聞き取りし、十分な対策がされていることを確かめた。

 森田部長は「我々も日々万全の対策を講じていますが、防火のプロである消防職員の視点で見ていただく機会は貴重。今回の点検内容は社内でも共有し、今後もお客様に安心して乗車していただけるよう安全対策を徹底したい」と話していた。

 同様の啓発活動は3日、半田にあるJR西日本の吹田総合車両所福知山支所でも実施された。


写真(クリックで拡大)=消防職員が車両内の消火器などを確認した

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