休日部活動の地域移行へ市教委が実証事業開始
2023年10月05日 のニュース
公立中学校の休日部活動の地域移行を検討している京都府福知山市教育委員会は、実証事業として「ホリデークラブ」を始めた。1日に勅使の複合スポーツ施設・エスラボで、サッカーを対象競技にしたクラブ活動があり、生徒32人が参加。地域の指導者8人と顔合わせをし、大人数での練習を楽しんだ。
少子化でやりたい部活動ができないといった事態の解消、教職員の負担軽減などを目指し、国は地域団体や民間事業者への部活動の委託を推進している。
市教委は今後3年間を目安に、実証事業を通じ、指導者が確保し続けられるか▽子どものニーズに応えられるか▽学校が管理する形ではない「地域クラブ」としてやっていけるか-などを探っていくという。
今年度はサッカー、ソフトボールを対象にした実証事業に取り組み、早ければ来年度から文化部も含めた事業展開を検討している。
今回は、サッカー部があるが人数の少ない桃映、成和、六人部3校と、サッカー部が無い川口、三和、夜久野、大江4校の1、2年生が対象。地域でサッカー指導に携わる人らをコーチとして迎えた。活動は月2回、土曜日に実施し、今後の練習場所は各中学校を使い、最寄りの中学校からスクールバスで送迎する。
初日は32人が参加。教育長らの激励のあと、一対一でボールをディフェンスから守ってパスをしたり、ボールを持った相手に素早くついていったりする練習などに取り組んだ。他校の生徒同士でペアになることもあったが、すぐに打ち解けて技を磨き合った。
六人部中学校2年生の堤洸太朗君は「普段は人数が少ないので、たくさんの同級生と一緒に練習ができることが楽しみです」と笑顔を見せた。
写真(クリックで拡大)=他校の生徒と一緒になって練習した