伊勢神宮神嘗祭へ奉納 大原神社神饌田で稲刈り

2023年10月06日 のニュース

 伊勢神宮(三重県)の神嘗(かんなめ)祭に供える初穂の刈り取りがこのほど、福知山市三和町大原の大原神社近くにある産屋そばの神饌田(しんせんでん)であった。神社総代会の4人が、質の良い新米を選りすぐり、丁寧に長さを切りそろえるなどの作業に熱を入れた。

 神嘗祭は毎年10月17日に、その年最初に収穫した稲穂を天照大神に捧げる五穀豊穣の感謝祭。当日は「懸税(かけちから)」と呼ばれる全国の農家が献上する稲束が奉納される。京都府代表として大原神社の神饌田で育てた新米が、昨年に続き2年連続で選ばれた。

 産屋そばの田んぼの広さは6アールほどで、栽培するのは、もち米の「新羽二重」。5月には地元女性らが「お田植祭」で苗を植え、獣害対策などをしながら丹精込めて育ててきた。

 神事のあとに法被姿の総代たちが、1メートル四方の範囲で、実った稲穂を刈り、虫食いがないものなどを厳選。形を整えて束にしていった。陰干しして乾燥させたあと、3日に内宮と外宮用の二束を府神社庁に納めた。

 大原神社総代会の大槻兄市総代長(78)は「土師川源流の冷たい水で作られ、軟らかく甘みのあるおいしいもち米になっていると思います。神様も喜んでくださるのでは」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=奉納する新米を刈り取る総代たち

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