「万願寺」繁忙期を終え、大原神社で先人に感謝
2023年10月11日 のニュース
万願寺トウガラシは約100年前の大正末期、舞鶴市万願寺地区に嫁いだ嵯峨根ゆきのさんが栽培を始め、味の良さと見た目の良さから地区内で栽培が広がり、当初は「ゆきのさんトウガラシ」と呼ばれていた。
評判が良いため地区外へ売り出すことになり「万願寺トウガラシ」と名付けられたが、類似品が全国で栽培されるようになり、1983年からは地元品種を「万願寺甘とう」に改称。2017年には、地理的表示(GI)保護制度に府内で初めて登録され、舞鶴、綾部、福知山市のJA京都にのくに管内で栽培されたものだけが「万願寺甘とう」を名乗れるようになっている。
感謝祭では万願寺甘とうの生みの親とされる嵯峨根さん、生産と販路拡大に尽力し、育ての親といわれる元農協職員、橋垣長郎さんら先人の功労者に感謝。林秀俊宮司が謝意を伝える祝詞を上げた。
北山支部長(44)は「気候変動が続く中で、収穫量を確保していくことが、今後の課題となっています。生産者が一丸となって、ブランド力を高めていくことも大切で、感謝祭で気持ちを新たにして、これからも頑張っていきたいと思います」と話していた。
写真(クリックで拡大)上から
・そろいの万願寺甘とうをジャンパーを着て臨んだ
・16本で9800円の「プレミアム万願寺」