助産師の卵が産屋を見学 大原神社訪ね
2023年08月05日 のニュース
福知山市三和町大原の大原神社(林秀俊宮司)に、京都府医師会看護専門学校助産学科の学生22人がこのほど訪れ、近くにある府指定有形民俗文化財の産屋を見学。お産の文化や歴史を学んだ。神社は安産の神様として知られ、今後出会う妊婦の安産、国家試験の合格などを本殿で祈願した。
林宮司は、産屋は300年以上前からあり、地域の人たちが出産時に、一週間こもってお産をしたことを説明。また「産屋では、しゅうとめとの関係を忘れ、夫婦で気兼ねなく過ごせるため、天国のような場所だったという人がいた」ことも伝えた。
このあと学生たちは、順番に3畳ほどの産屋の中へ。「大きいおなかで、この中に入るのは大変そうやね」「真冬の時期とか、どうしていたんだろう」などと、不思議がっていた。
大角愛鈴さん(40)=京都市=は「私は子どもが3人いて、出産の経験があります。この中で産むのは想像できませんが、神聖な場所という雰囲気は伝わってきました。お産の歴史について、知ることができて良かったです」と話していた。
写真(クリックで拡大)=産屋の前で林宮司の説明を聴いた