大原神社の大しめ縄新調 地元の人ら「文化守る」
2023年12月11日 のニュース
京都府福知山市三和町大原の住民でつくる大しめ縄づくり実行委員会(小林英夫代表)は10日、地区内の大原神社の拝殿に飾る全長8メートルの大しめ縄を新調した。2年に一度の長年続く習わしで、新年を前にして気持ちを新たにしつつ、「伝統文化を守り続けていきたい」との思いを込めてわらをなった。
実行委は大原うぶやの里活性化推進協議会と大原話し合いの会のメンバーで組織。神社境内の絵馬殿での作業に15人が参加した。
わらは5月のお田植祭で神社近くにある産屋そばの神饌田に植えたものから300束を使用。足踏み脱穀機でほぐし、木づちで打って軟らかくした後、ロープを軸にして、太さ20センチほどの立派なものを編んでいった。
わらが飛び出た部分を切り取ってきれいな形に仕上げ、紙垂(しで)や榊(サカキ)を取り付けて、その日のうちに拝殿に設置した。
境内社の火之神神社と水門神社用にも、5メートルと2メートルのしめ縄を作った。
小林代表(90)は「中心メンバーがいる大原うぶやの里活性化推進協議会は来年で15周年の節目です。『美しき命の源流うぶやの里大原』をキャッチフレーズに、今後も一層みんなで力を合わせて行事を続けていきたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=役割分担しながら大しめ縄を作った