公立大生ら早乙女11人で田植え 三和町大原の神田
2024年05月28日 のニュース
京都府福知山市三和町大原、府指定有形民俗文化財の産屋(うぶや)そば、大原神社の神田で26日、五穀豊穣を願うお田植祭があった。昔ながらの編み笠、もんぺ姿の早乙女11人が、横一列に並んでもち米の苗を手植え。絵になる光景が広がり、多くのカメラマンが熱心にシャッターを切った。
農業振興を目的に、2006年から始まった催しで、地元住民らでつくる実行委員会(小林英夫委員長)が主催。地域活性化と産屋のPRへの思いも込めており、今年もメンバーが力を合わせ、事前準備をしてきた。
いよいよ当日を迎え、神事のあと広さ7アールの田んぼに、地元の5人と福知山公立大生6人が早乙女となって入り、大原神社数え歌に合わせ、一筋ずつ丁寧に手植えしていった。
このあと京都市内から訪れたボーイスカウト、ガールスカウトの子らも田植えに参加。都会ではなかなかできない体験に、笑顔を見せていた。
秋に収穫したもち米は、産屋を見守る大原神社など地元の神社に奉納される。
都市と農村の交流も
お田植祭のあとには、京都市の親子と地元住民による交流会もあり、モミジを通して都市と農村の絆を深める「モミジの里親プロジェクト」として、大原神社に自生するモミジの苗を親子に託した。
また2年前に持ち帰った親子が、40センチほどに育ったモミジを持参。林秀俊宮司、総代長の大槻兄市さんに返す受け渡し式も行われ、神社が保管する貴重な「蛇のひげ」も、みんなで見た。
写真(クリックで拡大)=苗を植える早乙女たち