福知山市長選、6月2日告示 現職と新人2人が準備

2024年05月27日 のニュース

 京都府福知山市長選挙は、6月2日の告示まで1週間を切った。これまでに立候補を表明しているのは、いずれも無所属で、現職の大橋一夫氏(70)=北羽合=、新人で元会社員の森山賢氏(31)=南本堀=、新人で前市議の小瀧真里氏(64)=末広町=の3氏で、激戦が予想されている。投開票は9日。

 大橋氏は、4人が立った2020年の前回選で、自身の後援会組織を中心に、自民党、公明党からの推薦を初めて受け、連合京都など多くの団体からも支援を得て他候補に大差で勝利。今回も自公、連合京都などの推薦を受け、市議23人中半数近くから支援を集めて態勢を固めている。

 一方で、現職との一騎打ちだった16年の初当選時に集めた約2万1千票が、前回選では約1万4千票になっており、今回は市長2期8年間の実績に対する評価が問われる。大橋氏は「市議補選が同時に行われることもあり、これまでになかった状況。票も読みづらく、厳しさを感じています。地に足をつけてまちの未来を作るため、何をやろうとしているか、市民へしっかりと説明していきたい」と話す。

 森山氏は、昨年9月にいち早く出馬表明し、精力的な草の根活動で名前や政策の周知を図ってきた。当初は無名に近い状況だったが、3人での選挙戦の構図が濃厚な今、新たな応援者が増えてきたという。森山氏は「厳しい面はありますが、幅広い年代、地域からの応援をいただき、手応えを感じています」と話す。

 「新文化ホール整備の見直しの賛否を問う住民投票」の実施をめざして署名運動をした市民団体、一部の市議からも支持を受け、「現市政への不満の声も拾い上げ、既成政党にとらわれない、市民の声を聞く市政像を訴えていく」と気勢を上げる。

 小瀧氏は、政党や団体にこだわることなく、教職時代の教え子やその保護者、自身の同級生らと前回の市長選、昨年4月の市議選を戦ってきた。これまでの支持基盤に加え、市議時代に所属した会派「対話の時代」の市議とともに再挑戦する。

 自身の経験から子育て世代や女性の思いにも寄り添い、現役で子育てをする母親らを中心に支持が広がっているという。

 市議の経験で政治の仕組みを学びつつ、「あらゆる市民と対話をするまちづくりのためには市長になる必要がある」と思いを強める。「特定の政党に偏っているとの誤解が広がっていますが、そんなことは一切ありません。よりよい市政をつくるため、思いが一致する人々からの応援を受け取り、しがらみのない立場で選挙に臨みたい」と力を込める。

 市長選と同じ日程で執行される市議会議員補欠選挙にも3人が立候補し、1議席を奪い合う激戦になる見込み。

 

写真(クリックで拡大)=市長選に向け、各陣営で準備が進む(写真は一部加工しています)

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