怖い鬼が待ってるよ 三和町の大原神社で節分の衣装合わせ
2025年01月21日 のニュース
2月の節分行事を前に、京都府福知山市三和町大原の大原神社で19日、鬼の衣装合わせがあった。地元住民6人が鬼に扮し、竹製の金棒と酒瓶を手に本番へ気勢を上げた。
江戸時代に始まった同神社の豆まきの掛け声は「鬼は内、福は外」と通常とは逆。一説には、周辺を治めた綾部藩主・九鬼氏への配慮のためと言われている。
鬼役を務めるのは地域活性化をめざす大原話し合いの会(大槻兄市会長)のメンバー。節分の行事は長年、鬼が出ない簡素なものだったが、節分を盛り上げようと、1996年から同会が始めた。
鬼たちは2月2日午後7時から、同神社境内での追儺式に登場。豆に打たれて本殿に逃げ込んだ鬼が、神様の力で改心して福の神となって現れ、景品付きの福豆をまく。
当日は福知山公立大学生らも鬼役を務めるが、衣装合わせでは大槻会長(79)らが代わって着替えた。落ち葉掃除などをして参拝者を迎え入れる準備をし、記念撮影をして気持ちを高めた。
大槻会長は「地域活性化のための重要な行事と考えています。当日は参拝者が鬼を怖がる節分らしい日になるようにしたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=気合を入れる鬼たち