運動場でタイガーナッツ本格栽培 旧菟原小活用の京繊、農福連携事業に取り組む
2026年05月08日 のニュース
振り袖や袴のレンタルなどを手掛ける京繊(本社・京都市中京区、田中威之社長)は、福知山市三和町菟原中の福知山商品管理物流センター(旧菟原小学校)の敷地内で、スーパーフード「タイガーナッツ」の栽培を始めた。力を入れる障害者雇用と掛け合わせ、農福連携事業として取り組み、2年後の商品化をめざす。
2023年1月から本格稼働した同センターでは、校舎を改修して振り袖や着物の帯などの管理、メンテナンス作業をしている。一方で、運動場は未活用だったため、南側の一部を畑にして、農業分野に進出することを決めた。
障害者雇用など福祉分野の事業拡大を考えていたこともあり、農福連携として実施。カヤツリグサ科の植物「ショクヨウガヤツリ」の地中にできる小さな塊茎、タイガーナッツを栽培することにした。
ビタミンEや食物繊維が豊富で、ほんのりと甘みがあり、見た目は小さなナッツ状。ほとんど肥料がいらず、栽培期間も短くて農業の初心者にも取り組みやすいこと、日本ではほとんど作られていない希少性に着目し、栽培品目に選んだ。
昨年には、すでにタイガーナッツ栽培をしている大阪市のNPO法人地域産業支援プラザ(中島宏理事長)から種イモを譲り受け、ノウハウも教わりながら、5平方メートルの小さな畑で試験栽培をした。
寒暖差のある気候のほか、日中に全方向から光が当たる環境と栽培に適した土壌で、高品質なタイガーナッツが収穫でき、今年用の種イモも確保することができた。
これで手応えをつかみ、栽培面積を200平方メートルに拡大し、4月から準備に本格着手。真砂土と肥料をまいて重機で耕し、種イモ植えも今月5日までに終えた。今後は水やりなどの世話を続け、11月末ごろに収穫する予定という。
事業責任者の田中元子会長(73)は「タイガーナッツは、来年から1600平方メートルまで農地を拡大したいと考えていて、スイーツなどの商品化までこぎつけたい。ほかの野菜やフルーツの栽培も進め、市内外の人と一緒に収穫したりして、地域活性化にもつながれば」と期待を寄せている。
写真上(クリックで拡大)=種イモを植える田中会長ら
写真下(クリックで拡大)=昨年の試験栽培で収穫したタイガーナッツ。今年の種イモとして使った










