黒金の巨体、隅々まで SL保存会が清掃

2023年10月05日 のニュース

 旧国鉄時代から蒸気機関車の運行などに携わった人たちでつくる福知山SL保存会(松山美昭会長)は、京都府福知山市広小路通りにある福知山鉄道館フクレル別館(旧ポッポランド2号館)に静態保存されているSL「C58 56」の清掃作業を3日にした。全長18メートル、高さ3・9メートルの大きな車両を手分けして隅々まで磨き上げた。

 SLは1939年(昭和14年)に製造され、約30年で186万キロを走破した。福知山機関区に配属されて9年間は舞鶴線などで活躍し、総走行距離の4割にあたる82万キロ(地球20・5周分相当)を走った。99年に昭和新町の西駅公園から今の場所に移設された。

 今回は8月にオープンした福知山鉄道館フクレル=福知山城公園内=の開館に合わせ、「ポッポランド2号館」から名称を改められてから初めての清掃活動となった。

 国鉄やJRのOBを中心に16人が参加し、思い出話や世間話をしながら、金属を磨くための液を染み込ませた布で車輪やナンバープレートなど車両全体を丁寧に磨き上げた。

 松山会長(76)は「名前も改まり、心機一転、清掃活動にも力が入ります。フクレルを訪れた人が足を運んでくれることもあると思いますので、良い状態で見てもらえるよう掃除を頑張りたい」と話していた。

 休館日は毎週木曜日だったが、フクレルに合わせて毎週火曜日に変更している。開館日は広小路通りに面して正面が全開されていて自由に見学できる。

 

写真(クリックで拡大)=車両上部もしっかり磨いた

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