桃映中で音楽教えて14年、加藤さんの100歳を生徒が祝福

2023年11月09日 のニュース

 京都府福知山市大呂の元中学校教師、加藤登志子さんが100歳の誕生日を迎えた8日、かつて教壇に立った北小谷ケ丘の桃映中学校(一色浩幸校長)に招かれ、祝う会が開かれた。全校生徒229人からの祝福を受け、「懐かしさと幸せで胸がいっぱい、うれしい」と顔をほころばせた。

 加藤さんは音楽の教師、吹奏楽部の顧問として通算14年間、同校に勤務。音楽教育に情熱を注いで生徒たちから慕われ、他校からも知られる“名物先生”だった。

 一色校長が新任教師で1年生の担任を務めた39年前、加藤さんは副担任として一緒にクラスを持った。その縁から、定年後も学校の行事に参加するなど、同校とのつながりは続いていた。

 祝う会では、一色校長から桃映中の歴史と加藤さんの紹介があり、「授業でのピアノと歌声は熱量がすごく、愛情と厳しさのある熱血先生でした」と、若い頃の加藤さんが写ったアルバムを見せた。

 続いて加藤さんが登壇してスピーチ。「みんな小学1年生に見えるくらいかわいい」「おばあさんになるつもりはなかったんだけど、なりました」などと軽快なトークで笑いを誘い、「桃映はどの教科もレベルが高い学校」と評した。

 「教員時代最後の学校で、最高の学校。私の誇りです。どうか元気で、何事にも力いっぱい、思い切りやって。それを受けて、ますます桃映も栄える」とエールを送り、「みなさんも桃映に誇りを持ってほしい」と伝えた。

■立ち上がって生徒への表彰も■

 このあと、スポーツ大会や美術展などの表彰伝達があり、加藤さんが車いすから立ち上がり、「おめでとう」と言いながら、活躍した生徒たちに賞状を手渡した。

 生徒を代表して3年の野口和樹生徒会長が「話を聴いて、桃映中に誇りを持ってこれからの学校生活を過ごしたいと思いました。すごく元気で明るい加藤先生をめざしたい」と述べ、加藤さんに花束を渡した。最後に生徒たちが花道を作り、一緒に校歌を歌いながら加藤さんを見送った。

 

写真(クリックで拡大)上から
 ・指揮の手を振り、生徒と一緒に校歌を歌った
 ・自力で立ち、賞状を渡す加藤さん

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