足踏み脱穀機でもみ分離 三和学園5年生の米作り

2023年11月10日 のニュース

 京都府福知山市三和町千束の小中一貫教育校、三和学園(白米山雄生校長)の5年生12人が校内で昔ながらの脱穀作業を体験した。足踏み脱穀機を使い、自分たちで田植え、稲刈りをして収穫したもち米の稲穂から、もみを分離。機械がない時代に生きた農家の苦労を知った。

 小学生が学年ごとにテーマを変え、町の良さや伝統を知る授業「三和創造学習」で、5年生は町内の米作りの歴史を学んでいる。その一環として、同町大原にある田の一部を借り、毎年米作りをしている。

 5月に苗を手植えして、10月には鎌での稲刈りを体験。学校で乾燥させておき、いよいよ脱穀の日を迎えた。三和創造学習の講師を務める吉田武彦さんに教わりながら、足踏み脱穀機を操作した。

 稲の束が絡まるなどして、苦戦する児童もいたが、すぐに慣れて勢いよくもみを飛ばした。このあとブルーシートに散らばったもみを集め、わらくずなどを除去する選別も行い、この日の作業を終えた。

 もみがらを取り除いて玄米にするもみすり、精米作業は後日機械で行い、収穫したもち米は来年2月ごろの調理実習で味わう。

 上田里真さんは「手と足を一緒に動かさないといけないので、最初は難しかったです。昔の農家の大変さが分かりました。米作りは田植えから取り組んできたので、食べるのが楽しみです」と期待していた。

 

写真(クリックで拡大)=足踏み脱穀機を使ってもみを飛ばした

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