フードロス学習から福高生がジュースを考案
2023年10月24日 のニュース
福知山市土師の京都府立福知山高校2年生8人が、六十内の小林ふぁ~むが生産し、百貨店などで販売する人気の「とまとのじゅ~す」を使ったミックスジュースを考案した。グレープフルーツジュースを掛け合わせたもので、トマトの味わいを残しつつ、より飲みやすい仕上がりにしている。JR福知山駅北口公園で開かれる食のイベントで、28日に限定販売する。
8人は、地域課題を見つけて解決していく学習「みらい考」で、フードロスについて学んでいる。市内の状況を調べる中で、自家栽培のトマトで作る「とまとのじゅ~す」には、大きさ、形などが規格外のものも使用されていることを知った。
実際に農場を訪問。小林加奈子社長から規格外のトマトはジュースに、それでも使えないものは、豚などの餌として消費し、フードロスが出ないよう、工夫していることなどを教わった。
そんな縁から話が進み、ミックスジュースの考案を8人が手掛けることにした。放課後に集まって、どんな飲み物が「とまとのじゅ~す」に合うのかを試行錯誤。炭酸水とレモン汁、リンゴジュース、牛乳など、分量にも気を使いながら、さまざまな掛け合わせを試した。
1カ月がかりでたどり着いたのは、グレープフルーツジュースだった。トマトの風味も楽しめ、さっぱりと飲めるミックスジュースが完成。試飲した小林社長も「おいしい」と納得し、「みんなが一生懸命考えてくれて、うれしい」と喜んでいる。
グループリーダーの生徒は「どの年代の人でも飲めるよう、工夫して作りました。フードロスの学習からつながったので、このジュースを通して、フードロスにも関心を高めてもらえたらうれしい」と話している。
ミックスジュースは、福高コラボトマトジュースとして、28、29両日に市が開く食のイベント「ファーマーズテーブルズ」の初日に、限定50杯を450円(税込み)で販売する。メンバーも店頭に立ち、ジュース作りや接客を担当する。
写真(クリックで拡大)
・ファーマーズテーブルズで販売されるミックスジュース
・考案した福高生たち