新春の縁起物 福高三和分校で松竹梅の寄せ植え
2023年12月21日 のニュース
冬の時期にも立派に生えることから、縁起物として知られる松竹梅。以前は、新春の門松などに使い、飾る家庭も多かったが、その風習は薄れつつある。そんな中、京都府立福知山高校三和分校(三和町千束)では、「来年も良い年に」との思いを込め、毎年寄せ植えを作って販売。多くの人が買い求め、自宅に飾っている。
季節行事への理解を深めるとともに、学校の活動を市民に知ってもらう目的で、毎年取り組んでいる。正月用の飾りとして、地域住民から好評を得ていて、毎年欠かさず購入する人もいるという。
今年も農業科の1~4年生30人が、15日と18日の2日間に分けて作業。松竹梅やナンテン、ヤブコウジといった縁起物を、長方形の12号鉢に配置し、真砂土で固定したあとコケを張ったり、寒水石を敷き詰めたりした。
生徒たちは、買ってくれた人に喜んでもらえるよう、心を込めて黙々と作業。合計で36鉢を完成させ、19、20両日に予約した人に引き渡した。
島崎龍牙君(2年)は「石の配置などを考えるのに苦労しました。自宅などに飾ってもらい、良い年を迎えてほしい」と願う。また自身の来年の抱負について、「名前に来年の干支の龍(辰)が入っていて、縁起が良さそう。いろんなことに挑戦し、飛躍の年にしたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=心を込めて寄せ植えを作った