野山の作物で「つくりもん」 額田のダシまつり

2023年10月13日 のニュース

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 京都府福知山市夜久野町額田の伝統の祭り「額田の祭り」(額田区主催)が14、15両日、地区一帯で開かれる。新型コロナウイルスの影響で中止が続き、4年ぶりの開催。各地区では展示する「つくりもん」の仕上げを急いでいる。

 上ダシ、下ダシ(つくりもん)、御神木の巡行からなる全国的にも珍しい行事で、京都府と福知山市の無形民俗文化財に登録されている。例年市外から多くの来場者があり、コロナ前は1万人以上が訪れていた。今回も額田区の5自治会長らで組織する「額田のダシ振興会」(大本功幸事務局長)が中心になって準備に取り組んできた。

 下ダシは、子ども歌舞伎が廃止された1905年、地区の青年たちが五穀豊穣に感謝し、「川中島合戦」の光景を野菜で作ったところ好評で、地区全体に広がったと伝わる。

 それ以降、各自治会は野菜や果物などを材料に、大河ドラマや童話などの一場面を、工夫を凝らして作っていて、同祭りの呼び物の一つになっている。

 大本事務局長は「4年ぶりの開催で、当初は不安もありましたが、どの自治会もそれぞれ力作を仕上げているようです。ぜひ多くの人に足を運んで頂き、額田ならではのお祭りを楽しんでいただければ」と話している。

 下ダシの公開時間は14日が正午から午後10時まで、15日が午前8時から午後9時まで。

 このほか、西日本唯一といわれる2階部分が回る山車2基と太鼓屋台の巡行がある。時間は14日が午後6時から11時まで、15日が午前8時から正午まで。古代信仰の名残を伝える一本木の御神木巡行は15日午後1時30分から10時ごろまで。

 

写真(クリックで拡大)=下ダシの仕上げ作業を進める奥地区の住民

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