秋晴れの空に大鳥毛舞う 大江で4年ぶり八朔祭り

2023年09月04日 のニュース

 長さ3メートル、重さ15キロの大鳥毛を奴たちが投げ渡す「八朔(はっさく)祭り」が3日、京都府福知山市大江町二俣地区で開かれた。子どもたちによる太鼓、笛の演奏とともに、大人たちによる奴(やっこ)行列が地区内を練り歩き、神社境内などで力強い鳥毛回しを披露。秋晴れの空に白い鳥毛が舞った。

 江戸時代の明暦4年(1658)の夏に大干ばつがあり、雨ごいをしたところ雨が降ったことから、奉賛として練り込みの神事が始まったとされる。今は八朔祭礼保存会(岡野天明会長)と各自治会で主催している。

 午前7時20分から元伊勢外宮神社で奉納をしたあと、子どもから大人まで50人以上が集まり、太鼓屋台や奴行列とともに半日かけて地区内を歩いた。猿田彦神社、愛宕神社など9カ所では10人の奴が鳥毛回しをした。

 新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となり、奴を務めた神社貞美さん(69)、大太鼓の馬谷治雄さん(78)の2人は「ようやく再開できました。子どもも大人も参加できるお祭りなので、久しぶりに盛り上がっています」と笑顔を見せた。

 祭礼の段取りを任された宮区長の神内誠さん(51)は「再開できて良かった。これからもできる限り続けていきたい」と話していた。

 

 

写真(クリックで拡大)=大鳥毛を投げ渡す奴たち

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