12月第一日曜の伝統行事 夜久野で「山の神講」

2023年12月04日 のニュース

 京都府福知山市の西部、夜久野町額田奥自治会(衣川明男自治会長、27世帯)は3日、地元の八幡神社で「山の神講」を営んだ。高齢化や過疎化で、全国的に伝統行事を廃止、簡素化する地域が多い中、地区に伝わる神事を4年ぶりに復活させた住民たちは、山の神へ祈りを捧げ、五穀豊穣への感謝と無病息災を願った。

 山の神講のいわれは各地で異なるが、額田奥では、春に作物の種をまくと山の神が降りてきて田の神となり、秋になると再び山の神に戻るとされていることから、近年では毎年12月の第一日曜日を大地の恵みに感謝する日としている。

 自治会内の6世帯が輪番制で当番を務め、境内に大きな穴を掘り、山から集めた木を組み上げたり、昼食の用意をしたりする。

 新型コロナウイルスの影響で中止や縮小が続いたが、4年ぶりに従来の形で再開した。

 実施にあたり、住民からは従来のやり方を大切にしたいという意見がある一方で、負担が大きいため簡素化を考えても良いのでは、といった意見があったが、自治会としては文化継承の重要性を考慮し、伝統的な形式での再開を決めた。

 住民20人ほどが正午から社の前で祝詞を上げたあと、近くの奥公民館に移動し、当番世帯の女性たちが用意した料理を食べながら歓談した。一度解散したあと、夕方5時ごろに再び集まり、用意していた組み木に火をつけた。この火にあたると風邪を引かないといわれていて、参拝者らは高く燃え盛るたき火で体を温め、無病息災を祈願した。

 衣川会長(69)は「伝統文化の継承の必要性は重く感じますが、住民の負担が大きくなってきていることも事実です。今回の開催に際しても年代問わず、さまざまな意見がありました。ただ、私自身も年を重ねるにつれ、地域に根付いた行事の大切さを感じています。伝統は大切にしながらも、いまを生きる住民にとって最適な方法を模索していきたい」と話していた。

 同日は、老朽化で倒壊の恐れがあったため、住民らで新設した鳥居のお披露目もあり、完成を祝って住民たちが祝詞を上げた。

 

写真(クリックで拡大)上から
 ・無病息災を願うたき火で体を温めた
 ・住民たちで五穀豊穣に感謝する祝詞を上げた

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