台風7号:「がんばりましょう大江町」 町内の児童生徒らが町民に激励メッセージを録音
2023年08月22日 のニュース
台風7号で被災した人たちを元気づけようと、京都府福知山市大江町内のこども園、小中学校、高校の園児、児童、生徒たちが21日、被災した町民に向けた激励メッセージの録音に臨んだ。まとめた音声は23、24両日に防災行政無線で流される。
台風7号の影響で、町内では土砂崩れなどの大きな被害が出たため、大江町波美の小中一貫教育校・大江学園(大江小学校・大江中学校)が、被災者を励ますメッセージを町内の防災行政無線で伝えようと提案。市役所大江支所の承諾を得たあと、学園から大江高とげん鬼こども園にも協力を求め、合同で取り組むことが決まった。
メッセージは学園が考えた。「降り続いた雨は土とともに街に流れ出し、水かさの増した宮川や由良川はいつもとはまったく違う姿となりました」「被害に遭われたみなさんの一日も早い復旧を心からお祈りします」「がんばりましょう大江町」などの文章で、収録はまず大江学園で行った。
大江小6年の谷村桃花さんと大江中3年の宮川翔太朗君、大江高校から訪れた3年の佐野このみさんの3人が参加し、順番にメッセージを吹き込んだ。
学園の教諭から「もう少し大きな声で伝えましょう」「ここは元気よく」などとアドバイスを受けると、3人ははきはきとした声で、担当する部分を上手に読み上げた。
谷村さんは「元気を出してもらえるよう、はっきりと聞こえる声でしゃべりました」。宮川君は「少しでも被災したみなさんが前向きになれればと思いながら読み上げました」と願いを込めた。
佐野さんは「愛着のある大江町の被害を見て悲しくなりました。地域のみなさんの力になれるよう思いを込めました」と話していた。
このあと学園の教諭が、げん鬼こども園を訪れ、「私たちは大江町が大好きです」など、4歳児20人、5歳児18人の計38人の元気いっぱいの声を収録した。
その日のうちに、それぞれの声を1枚のCD(2分程度)にまとめ、大江支所に届けた。放送は23日午後8時5分からと24日午前6時40分からの2回。
写真(クリックで拡大)=大江学園でメッセージの収録に臨む3人の児童と生徒