台風7号:災害復旧に補正予算緊急追加

2023年09月06日 のニュース

 京都府福知山市は、8月の盆期間に襲来した台風7号の災害復旧、被災者支援に関わる7億7237万円の今年度一般会計補正予算案など2議案を発表した。一日も早い復旧を果たすため、災害関連補正予算案を緊急追加提案する。8日に開会する市議会9月定例会本会議に追加提案する。

 補正後の総額は487億2189万円となる。11日に採決する。

 市は8月31日時点で、民家の全壊8棟、半壊1棟、準半壊6棟、床上浸水20棟、床下浸水77棟のほか、土砂流出などで市道140カ所、河川41カ所などの被害を把握。農地は9ヘクタールが冠水し、農作物は水稲や小豆など18ヘクタールが被害を受けた。

 被災者に対する生活支援は、生活再建に必要な資金の貸し付けを行う「災害援護資金貸付事業」に2200万円を組んだ。負傷または住居、家財に被害を受けた人に貸し付けを行うもので、被害の程度に応じて150万円~350万円が借りられる。

 「災害見舞金事業」は135万円を計上。世帯代表者に対して見舞金を支給する。

 災害復旧は、13事業の計7億4902万円を予算化。「土木施設災害復旧事業」では、大江町蓼原の市道河西金山線など3路線7河川1橋梁で応急土砂撤去、大江町上野の市道金屋阿良須線など30路線23河川1橋梁で測量設計を行い、生活道路などの早期復旧をめざす。

 農地・農業用施設の復旧事業では、測量設計を実施するとともに、緊急を要する箇所の応急復旧工事を実施。また国の補助対象とならない農地の復旧について、農区、自治会、営農組合などの団体が実施する復旧工事に対して、市独自の補助金を交付する。10万円以上40万円以下の工事が対象で、補助率は農地が60%、施設が80%。

 このほか、有害鳥獣侵入防止柵の復旧を支援する事業なども盛り込んだ。

 また、災害関連の事業費の財源に充てるため、財政調整基金2億4255万円を一般会計に繰り入れる議案もある。

  

写真(クリックで拡大)=裏山崩土や流木の被害に遭った民家(大江町南四)

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