時計職人歴50年以上 シャッターに店主の思い

2023年07月25日 のニュース

0724whottin(koubido)

 「思い出捨てますか?」

 時計は時間だけでなく、持ち主とともに思い出も刻んできた。動きを止めてしまったその時計に、再び命を吹き込みたい。時計修理に人生を懸けてきた職人の思いが、店のシャッターに記されている。

 京都府福知山市の新町商店街にある時計・宝飾店の好美堂。店主の天野隆雄さん(79)が15年ほど前、閉店後のシャッターの有効活用にと、壁掛け時計のイラストとともに自らペンキを持って描いた。

 天野さんは、国家資格の「一級時計修理技能士」。その腕を見込んで、古い壁掛け時計や数百年前に作られたとされる珍しい時計などの修理依頼が、府内外から舞い込む。

 時計職人になって50年以上。今でも天野さんは同じ技能士で息子の卓哉さんとともに、時計と向き合う日々を送る。

 「時間は経ちましたが、シャッターに書いた思いは、今も変わりません。ずっと、お客さまの大切なものに寄り添える仕事をしていきたい」

 

写真(クリックで拡大)=シャッターに思いを手描きした天野さん

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