成美高生と山城屋茶舗店がコラボ商品開発 抹茶モカとわらび餅
2023年02月16日 のニュース
京都府福知山市水内、福知山成美高校商業科1年生20人が、抹茶を使ったスイーツとドリンクの商品開発に取り組んでいる。授業の一環で、市内の日本茶専門店とコラボして企画。春からの販売に向けて、知恵を出し合っている。
今春にドリンクとスイーツ
同科1年生は、「キャリア+(プラス)」の授業で、社会に出てからも実践的な力をつけるため、商品の開発を計画。地元で長く日本茶専門店として営業を続ける内記六丁目の山城屋茶舗に、福知山産の抹茶を使ったスイーツとドリンクのアイデアを提案し、新たな商品を共同で作ることにした。
まず、昨年の夏休み前に全校生徒を対象に商品開発に関するアンケート調査を実施。生徒たちの意見を参考に、開発するものを「わらび餅」と「抹茶モカ」に決め、山城屋茶舗の豊島永子さん(44)に試作を依頼した。
提案を受け、豊島さんは、抹茶のソースをかけたわらび餅、抹茶と溶かしたホワイトチョコレートを合わせ、上に生クリームとチョコレートソースをトッピングした抹茶モカを作った。
このほど成美高に豊島さんが訪れ、作った2種を生徒たちが試食、試飲した。わらび餅については「抹茶が濃くておいしい」「餅に抹茶を練り込んでは」などの意見が出た。抹茶モカは「ボリューム感がありおいしい」「もう少し抹茶を多く入れてもよいと思う」などと話した。
こうした意見を聞き、豊島さんは更に改良を加え、生徒たちとともに出来上がった商品の最終チェックをし、商品名やラベルなども考えていく。4月には、同店で抹茶モカを先に販売できるようにしたいという。
1年の仙水乃彩さんは「見た目もよく、いろんな世代に味わってもらえるスイーツとドリンクになれば」と話している。
豊島さんは「生徒のみなさんには商品開発に対して、真剣に考えていただいていて、斬新なアイデアも出してもらっているので、何とかおいしいスイーツとドリンクに仕上げたい」と意気込んでいる。
写真(上)=試食、試飲後の生徒の感想を聞く豊島さん(右)
写真(下)=生徒と豊島さんが開発に取り組む「抹茶モカ」