新町商店街にストリートピアノ 福知山公立大の学生団体
2023年07月13日 のニュース
音楽の力で地域活性化を図りたいと、京都府福知山市西小谷ケ丘、福知山公立大学の学生プロジェクト団体が、新町商店街内のまちかどキャンパス「吹風舎(ふくちしゃ)」にストリートピアノを設置する。期間は16日から23日まで。「自由に弾いてください」と来場を呼びかけている。
新型コロナウイルスが流行した2020年以降の約3年間、演奏会やライブコンサートなどの音楽に触れる機会が減少。そこで、ピアノやアルトサックス、ギターなどを演奏する1回生から3回生までのメンバー8人が集まり、自らの得意分野を生かして、福知山で気軽に生の音楽を届けることができる機会を作ろうと、団体を結成した。
地域課題に目を向ける学生の自主活動に、福知山公立大が必要な支援、助成をする「学生プロジェクト」に応募。今春採択され、学生プロジェクト団体「KYOTOストリートミュージックProject」(吉見光洋代表)として活動を始めた。
第1弾の取り組みとして、多くの人がよく利用する場所に設置することで、人と人の交流が生まれ、地域交流の場、拠点を作ることにつながるストリートピアノに着目。この活動をSNSを通じて知ったピアノの買い取りなどをする桐村好文堂(桐村耕司社長)=上新町=からの申し出を受け、ピアノを無償で借りられることになった。
その後、桐村好文堂の調律師に教わりながら、自分たちでピアノを分解し鍵盤の汚れを取り除くなど整備をしたほか、チラシを手作りしたり、テスト設置を行ったりするなど準備を進めている。
ピアノが弾ける時間は、午後1時から5時まで。最終日の23日のみ、午前10時から午後3時まで。期間中は毎日、学生が常駐する予定で、「学生スタッフとおしゃべりをしに来るだけでも良いので、ふらっと立ち寄ってください」と呼びかけている。
3回生の吉見代表(21)は「ピアノが弾けなくても、どなたかが弾いている音色を聴くこともできます。興味がない人にも音楽の魅力を感じてもらえたら。23日午前11時から、大阪音楽大学のOB・OGや学生が出演するコンサートも計画しています。『音楽のまち福知山』をめざし、今後は音楽と観光を結び付けた事業なども見据えて活動していきます」と話している。
写真(クリックで拡大)=ストリートピアノを企画した学生たち