元プロバスケ選手、福知山市出身の藤田さんが母校で児童と交流
2023年07月02日 のニュース
京都府福知山市出身で元プロバスケットボール選手の藤田兼士朗さん(30)がこのほど、母校の川口中学校=野花=を訪れ、全校生徒43人と交流した。競技に没頭した学生、プロ選手時代を思い返し、苦労や夢を持つことの大切さを語り、一緒にバスケットボールをプレーして親睦を深めた。
藤田さんは中学校から競技を始め、中丹から唯一、府代表に選抜されたこともあったが「自分の実力の無さを実感」し、挫折したという。しかし、それからは昼夜問わず練習に励む日々を過ごし、進学先の福知山成美高校、大阪学院大学でも競技を続けた。
卒業後は、B3リーグ所属の豊田合成スコーピオンズ(愛知県)で、会社員との「二刀流」で8年間活動した。練習時間が確保できず体力的にも厳しく、成績が振るわないなか、結果が求められる状況で副主将としてチームをまとめようと奔走。「一番苦労したし、しんどかったが、今後の大きな糧となる経験だった」と振り返った。
また、親や友だちなど周りに支えられてきたといい、「当たり前だと思わず、関わってくれる全ての人に感謝の心を」と伝え、「自分の可能性は無限大。無理と決めつけず、何か夢中になれるものを最後までやり通してほしい」とエールを送った。
このあと、藤田さんがドリブルやシュートを見せ、バスケ部員との1対1の対戦もして、応援と歓声が響いた。女子バスケ部の清水柚希部長(3年)は「ドリブルの速さや体幹の強さなどに圧倒されました。攻める姿勢を見習って、最後の大会では悔いのない試合ができたら」と話していた。
写真(クリックで拡大)=バスケットボールで交流する藤田さんと生徒