日本の伝統文化学ぶ―学生が染色デザイナーから技術を教わりストールを製作
2023年07月03日 のニュース
京都府福知山市大江町金屋、大江高校(溝口睦久校長)の地域創生科3年生が30日、同校で京都市内の染色デザイナーから、ぼかし染めの技術を教わり、オリジナルのストールを作った。
生活福祉系統の授業を受けている生徒3人で、日本の伝統文化を尊重する心を養うことを目的に、京都市北区にある染色教室「瑠璃工房染めアート倶楽部」の代表、刈谷才次さん(70)から指導を受けた。
ストールの基となる木綿の布は縦38センチ、横140センチで、染料は自分たちでさまざまな色を混ぜて2色を作り、はけで色分けするように染めた。
2色の境目は霧吹きで水をかけたり、指でこすったりしてぼかし、趣のある作品に仕上げていった。
生徒たちは刈谷さんから、「はけにしっかりと染料をつけて、むらにならないように染めていってください」などとアドバイスを受け、中には水玉模様を入れる生徒もいた。
白色顔料の胡粉で布の真ん中にあらかじめ描かれたアジサイの絵柄にも色を付けていった。
出来た作品は刈谷さんが、洗っても色が落ちないようにアルカリ溶液を塗布し、生徒たちに渡す。ストールは9月の学校文化祭で展示する。
3年の井上陽葵さんは「初めてで、ぼかしが難しかったけど、思い通りの色を染めることができ楽しかったです。ストールは祖母にプレゼントしたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=布の真ん中のアジサイの絵柄にも染色していった