甲子園ボウルに大槻選手 夢の聖地で全力プレー

2023年12月29日 のニュース

 関西学院大学アメリカンフットボール部に所属する京都府福知山市出身の大槻直人選手(21)=4年=が、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれたアメフトの全日本大学選手権決勝の甲子園ボウルに出場、チームは6連覇を果たした。京都共栄学園高校野球部時代にはかなわなかった夢の聖地に立ち、全身全霊でプレーした。

 大槻選手は、庵我小学校2年生のときに野球を始め、共栄3年時の夏には、京都大会の準決勝で敗れ、幼いころから目標としていた甲子園に行くことはできなかった。だが、当時監督だった神前俊彦さんに「冬の甲子園があるぞ」と勧められ、関学大へ進んだ。

 昨秋には、甲状腺ホルモンが過剰に作られる「バセドウ病」に襲われ、体重が激減。手術を経て、復帰するも、試合に出られず悔しい思いをしたが、諦めず地道に努力を積み重ねた。

 残り短いヤードからファーストダウンやタッチダウンを取り切る役目を任せられるようになり、今季は秋の関西リーグ全7戦に出場。今月3日の全日本選手権準決勝・九州大(九州)戦では2タッチダウンを決めた。

■共栄高時代の仲間や家族に雄姿見せる■

 決勝戦は17日に法政大(関東)と対戦。1回目の出番は第2クオーターで、ボールを受けて突進し、ゴールへ近づけた。2回目は試合終盤に出場し、おとりとなるプレーで、得点をアシスト。応援に駆け付けた家族や高校時代の仲間たちを前に、夢の舞台でプレーする雄姿を見せた。

 試合は関学大が61-21で圧勝し、大会史上初の6連覇となった。

 大槻選手は「甲子園は幼いころからの憧れの場所。プレー時間は短かったけど、特別な場所に立ててうれしかった。多くの仲間やコーチらと出会えた巡り合わせに感謝しています」と笑顔。「病気を乗り越え、努力すれば目標に手が届いた。こんな貴重な経験を今後の人生においても生かしたい」とし、来年4月からは東京都の不動産投資会社で、営業職として励むという。

 

写真(クリックで拡大)=大学日本一を喜ぶ大槻選手(左)

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