「姉妹で春高バレー」の夢実現 六中出身の永田さん
2023年12月28日 のニュース
京都府福知山市立六人部中学校出身で、鳥取県立岩美高校の女子バレーボール部主将、永田朱望さん(3年)が、全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)に出場する。妹で同校2年の紗弓さんもベンチ入りが決まり、姉妹で春高の舞台に立つ-という幼少時代からの夢が、いよいよ実現する。
高校時代にバレーで近畿大会に出場経験があり、現在は下六少女クラブで監督を務める母・未来さん(43)の影響で、永田さん姉妹は小学校低学年から競技を始めた。
その当時から、春高特有のオレンジコートで戦う高校生の姿を見て、「将来は姉妹であの舞台に」との思いを抱いていた。両親のほか、祖父の本夛友喜さん(74)も、試合を観戦して声援を送るなど、姉妹の夢を応援してきたという。
家族の後押しもあり、ともに中学校でもバレーを継続。夢を現実にするため、少数精鋭のバレー強豪校、岩美高校に進学した。しかし、2人とも1年生の頃は、一度もユニホームを着ることすらできず、全国をめざすチームの厳しさを実感した。
さらに毎日1時間半のトレーニング、毎週のようにある遠征など、厳しい練習の日々。くじけそうになりながらも、姉妹で共に支え合い、努力を続けてきた。
そんな苦労が実り、昨年にはチームが県予選を制し、春高バレーに出場。当時2年生だった朱望さんは、オポジットというポジションで、スタメンの一員として活躍。一方で、1年生だった紗弓さんのベンチ入りは、かなわなかった。
そして今年は、朱望さんが主将としてメンバーを引っ張り、県の新人戦と春季選手権、総体で優勝するなど、チームは快進撃を続けた。
安定したレシーブ、厚みのある攻撃を武器に、春高の県大会でも2連覇を達成。紗弓さんは控え選手として、ベンチ入りを果たした。
姉妹で夢の舞台に挑むことが決まり、朱望さんは「最高の仲間たち、そしてどんな時も一緒に頑張ってきた妹と全力で戦い、応援してくれている地元の人たち、家族らに恩返しできるよう、全力を出し切りたい」と意気込む。
紗弓さんは「小学校時代から一緒にやってきた姉と、バレーボールができるのも、春高本戦が終わるまでの残りわずか。全力で楽しんで勝ち進み、笑顔で終われるよう頑張りたい。応援をよろしくお願いします」と話している。
春高バレーは1月4日~8日に、東京体育館で開催。岩美は1回戦で埼玉県代表の細田学園と対戦する。
写真(クリックで拡大)=姉妹での春高バレー出場を喜ぶ朱望さん(右)と紗弓さん